学習障害は知的障害が伴わないにもかかわらず、読み書きなどの学習における困難さを伴うものだ。
この症状は、特に小学校に入学してから発覚することがほとんどで、就学前に症状が見つかるケースは少ないとされている。

主な発達障害には3つのタイプがあることがわかっている。
まず1つ目は、読字障害が代表的だ。
ディスクレシアといわれているもので、文章を声に出して読むときに、わざとではなく言葉を飛ばしてしまったり詰まったりする。この症状は、学習障害のある子供に多く見られる傾向だ。
2つ目は、書字表出障害である。
この障害の症状は、文字を正しく書くことができない。そのため、文字を書いても鏡文字になるなどの特徴が表れやすいとされている。
3つ目のタイプは、算数障害だ。
算数の簡単な計算ができず、計算に困難を伴う。小学校低学年の場合、九九が覚えられないのもこのタイプに当てはまると考えられている。

このように学習障害は3つのタイプに分類され、小学校の低学年頃から顕著な症状が現れることがわかっている。学習障害を抱える児童の場合、大人から努力の足りなさを指摘され、学習に対する意欲が減退してしまったり、自信の喪失につながる傾向が強い。
しかし、学習障害向けのカリキュラムや対処療法などのきちんとした療養を受けることで、学習障害は改善できるのだ。
看護を行う際は、各タイプの概要や症状をきちんと理解しておくことが必要とされるだろう。